武久源造Genzoh Takehisa

Keyboardist & Composer

武久源造

GENZOH TAKEHISA

過去の楽器と研究を入口として、21世紀の新しい音楽を生み出す——
バッハが追い求めた音色を求めて、自ら修復・改良したジルバーマン・ピアノチェンバロオルガンとともに。

理念

歴史的楽器は、到達点ではなく入口です。 バッハが追い求めた音色から、21世紀の新しい音楽を生み出すこと—— それが武久源造の取り組みです。 自ら修復・改良したジルバーマン・ピアノによる演奏や即興、自作、 チェンバロによるバッハ作品などを、コンサートと録音、 そして公式YouTubeチャンネルを通してお届けしています。

プロフィール

武久源造の肖像。鍵盤に向かう姿
武久源造

1957年生まれ。1984年、東京芸術大学大学院音楽研究科修了。

チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して、中世から現代まで幅広いジャンルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲・編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏が、楽器製作家たちからも高く評価されている。

1991年「国際チェンバロ製作家コンテスト」(アメリカ・アトランタ)、1997年および2001年、第7回・第11回「古楽コンクール」(山梨)ほか、多数のコンクールに審査員として招かれる。ソロでの活動とともに、2000年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成し、指揮・編曲活動にも力を注ぎ、常に新しく、また充実した音楽を追求し続けている。2002年から毎年、韓国からの招請による「コンヴェルスム・ムジクム韓国公演」を行い、両国の音楽文化の交流に大きな役割を果たした。

1991年よりプロデュースも含め35作品以上のCDをALM RECORDSよりリリース。中でも「鍵盤音楽の領域」(Vol.1〜9)、チェンバロによる「ゴールトベルク変奏曲」、「J.S.バッハ オルガン作品集 Vol.1」、オルガン作品集「最愛のイエスよ」ほか多数の作品が、「レコード芸術」誌の特選盤となる快挙を成し遂げている。

2002年、著書「新しい人は新しい音楽をする」(アルク出版企画)を出版。2005年より鍵盤楽器の新領域とも言えるシンフォニーのピアノ連弾版に取り組み、多方面から注目を集める。2006年、NHK第一ラジオ「ときめきカルチャー」コーナーに年間を通して出演。1998年〜2010年3月、フェリス女学院大学音楽学部及び同大学院講師。2013年、ラモーの抒情喜劇『レ・パラダン』の日本人による初演を指揮して絶賛を博する。近年は毎年、ヨーロッパ各国(ドイツ、リトアニア、アイスランド、スウェーデン等)で、即興演奏を含む多彩なプログラムによって、オルガン、チェンバロその他の楽器を使ったコンサートを行い、注目を集めている。

🎉 第20回 本間一夫文化賞 受賞(2023年)

日本点字図書館による発表はこちら

楽器

ジルバーマン・ピアノSILBERMANN PIANO

  • 復元製作:深町研太(2007年)
  • モデル:G.ジルバーマン 1747年製
  • 改善・改良:武久源造(ハンマー・ダンパー等を自作)
  • ピッチ:A = 415 Hz
  • 調律法:ナイトハルト「田舎の村用」を武久源造がアレンジ

バッハが弾いたタイプのフォルテピアノ。その音色を現代に蘇らせ、演奏と即興の中心に据えている。

スクェア・ピアノSQUARE PIANO

  • 製作:ゾイフェルト&ザイドラー(ウィーン)
  • 年代:1827〜1846年
  • 由来:2018年、大阪より譲り受け
  • 修復:武久源造(弦・ハンマーを自らの手で)
  • 音域:6オクターヴ半(CC–g'''')

ショパンが親しんだ、家庭とサロンの楽器。この銘の現存は世界に3〜4台と伝えられる貴重な一台を、自らの手で蘇らせた。

足鍵盤付きチェンバロPEDAL HARPSICHORD

  • 手鍵盤に加え、足鍵盤(ペダル)を備える
  • 世界でも数少ない、とても稀な楽器
  • 録音を残した演奏家は、約60年で世界に十数名

足でも旋律を奏でられる、稀有なチェンバロ。バッハがこうした楽器で作品を奏でた可能性を、武久源造は探究している。

ブロードウッド・ピアノA VICTORIAN GRAND

  • 製作:John Broadwood & Sons(ロンドン)
  • 年代:1866年頃(ヴィクトリア朝)
  • 方式:イングリッシュ・アクション(シングル・エスケープメント)
  • 音域:7オクターヴ・85鍵(A–A)
  • 大屋根は45度まで開く、簡素で率直な作り

ブラームスやクララ・シューマンの時代のブロードウッド。単式アクションの、まっすぐな音。武久源造が手を入れながら弾き継ぎ、レッスンでも生徒がこの音を体験する。

その他の歴史的鍵盤楽器HISTORICAL KEYBOARDS

  • クラヴィコード
  • チェンバロ(バッハが弾いたタイプのジャーマン・チェンバロ、足鍵盤も装備)
  • ワルター・ピアノ(モーツァルト、ベートーヴェンなどが弾いたタイプのフォルテピアノ)
  • ほか
ジルバーマン・ピアノの、いま ── 2026年・水戸奏楽堂
蓋を開けたジルバーマン・ピアノの全体(2026年・水戸奏楽堂) ジルバーマン・ピアノの優美な側面の曲線(2026年・水戸奏楽堂) ジルバーマン・ピアノの鍵盤まわり(2026年・水戸奏楽堂) ジルバーマン・ピアノの全体(2026年6月7日・水戸奏楽堂)
スクェア・ピアノ(ゾイフェルト&ザイドラー/ウィーン 1827〜1846年)── ショパンが親しんだ、家庭とサロンの楽器
クルミ材のスクェア・ピアノの全景。蓋を開け、竪琴(リラ)形のペダル脚を備えた、19世紀ウィーンの家庭用ピアノ ゾイフェルト&ザイドラーのスクェア・ピアノ(蓋を開けて) スクェア・ピアノの全体 銘「Seuffert & Seidler in Wien」

2018年、大阪から譲り受け、演奏に耐えない状態から、弦を19世紀のタイプに張り替え、ハンマーのフェルトも甦らせるなど、自らの手で修復。6オクターヴ半(CC–g'''')の広い音域をもつ。▶ この楽器の演奏(ショパン)を聴く

クラヴィコード ── もっとも静かな鍵盤楽器。武久源造の工房にて
武久源造がクラヴィコードを弾く。長方形の箱形の楽器で、鍵盤の奥に弦が水平に張られている クラヴィコードのかたわらの武久源造。緑色の箱形の楽器に手をそえて

鍵盤の奥で、金属の小片(タンジェント)が弦にふれて音を出す。ごく小さな、内面をうたうような音。バッハの時代、家での練習と作曲に、深く愛された楽器。

ブロードウッド・ピアノ ── 鍵盤と銘「John Broadwood & Sons, London」(1866年頃・ロンドン)
ブロードウッドの鍵盤と、金文字の銘「John Broadwood & Sons London」、透かし彫りの譜面台

シリアル番号5884(職人 James Wilson・D. Moir の署名)。7オクターヴ85鍵の、ヴィクトリア朝のグランド。

足鍵盤付きチェンバロ(ペダル・チェンバロ)── 手鍵盤と足鍵盤を備えた、世界でも数少ない楽器
二段重ねの足鍵盤付きチェンバロの全景。下段に足鍵盤を備える(コンサート会場)

▶ この楽器によるフルコンサート(90分)を聴く

自らの手で修繕する ── ハンマー、調律、音づくりの現場
ハンマーのパッド作り。楽器の心臓部を自らの手で 自宅での調律・手入れの風景 楽器の修繕に向かう武久源造 爪(ジャック)を手に持ち、ひとつずつ整える 工房の作業台 ── 作りかけの爪と、調律の道具 作られた爪(ジャック)の拡大

▶ ハンマー製作・修繕の貴重映像を見る

楽器の構造を知り、手を入れ、その特色を最大限に引き出す——製作家からも高く評価される、武久源造の音づくりの現場です。

動画

【ブランドフィルム・84秒】バッハが追い求めた音色を発見し、さらに未来へ——足鍵盤付きチェンバロ、ジルバーマン・ピアノ、即興演奏、そして楽器を自らの手で修繕する風景とともに

ジルバーマン・ピアノ SILBERMANN PIANO

J.S.バッハ:シンフォニア第6番 ホ長調 BWV792 ── ジルバーマン・ピアノで(西方音楽館 2026)
バッハが弾いたジルバーマン・ピアノの音色を求めて ── ハンマー製作・修繕の貴重映像

チェンバロ HARPSICHORD

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988(全曲)——ジャーマン2段チェンバロによるライブ収録
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ト長調 BWV541——ペダルチェンバロ(足鍵盤付きチェンバロ)による

スクェア・ピアノ SQUARE PIANO

ショパン:エチュード ヘ短調 Op.25-2 ── 1830年代のゾイフェルト製スクェア・ピアノで

講義・即興 LECTURES & IMPROVISATION

【講義】バッハが音楽に込めた「人生観」——4つの音型(フィグーラ)で読み解く。イギリス組曲からゴルトベルク、シャコンヌまで、演奏とともに(国立音楽大学 2023)
【69歳 誕生日スペシャル】連続即興演奏 ── 武久源造

スケジュール

そのほかのコンサートとメディア出演の予定は、武久源造本人が更新するカレンダーでご覧いただけます。
各公演のチケットのお申し込み先は、それぞれの予定の中でご案内します。

ディスコグラフィー

1991年より、プロデュース作品を含め35作品以上のCDをALM RECORDSほかよりリリース。多数の作品が「レコード芸術」誌の特選盤に選ばれています。ここでは主要作品を紹介します。

  • NEW バッハの錬金術 Vol.3 イギリス組曲(全曲)BWV806-811 最新アルバム。Amazonでのご注文はこちら
  • ALM バッハの錬金術 Vol.2 適正律クラヴィーア曲集 第1集・第2集(全4枚) チェンバロ&フォルテピアノによる全曲録音(#1/4〜#4/4)
  • ALM 鍵盤音楽の領域 Vol.1〜9 チェンバロ・オルガン・フォルテピアノの魅力を独自の視点で引き出すシリーズ。複数巻が「レコード芸術」特選盤
  • ALM ゴールトベルク変奏曲(チェンバロ) 「レコード芸術」特選盤
  • ALM ジルバーマン・ピアノによる J.S.バッハ パルティータ 自ら改良したジルバーマン・ピアノによる演奏
  • ALM J.S.バッハ:協奏曲集 I〜IV/ヨハネ受難曲/ヘンデル:メサイア ほか コンヴェルスム・ムジクム等との共演・指揮作品を含む
  • Aeolian 最愛のイエスよ(オルガンによるアリア集)/シフォーチの別れ/恋するウグイス 「最愛のイエスよ」は「レコード芸術」特選盤

レッスン

レッスン希望者を若干名、募集しています。使用できる楽器は次の通りです。

  • クラヴィコード
  • チェンバロ(バッハが弾いたタイプのジャーマン・チェンバロ、足鍵盤も装備)
  • ジルバーマン・ピアノ(バッハが弾いたタイプのフォルテピアノ)
  • ワルター・ピアノ(モーツァルト、ベートーヴェンなどが弾いたタイプのフォルテピアノ)
  • ブロードウッド・ピアノ(ブラームスやクララ・シューマンの時代の、ヴィクトリア朝のアンティーク・ピアノ)ほか

テクニックの問題、音楽解釈の問題、コンサートで演奏するための実践的なアイディアなど、基礎的なことから、未来的・創造的なことまで、何でも、できるだけご相談に乗ります。

¥11,000/1レッスン
大人
¥7,000/1レッスン
大学生
¥5,000/1レッスン
高校生以下

料金はワンレッスンごとのお謝礼です。レッスンの頻度や形式は、それぞれの方のニーズとご要望に合わせて工夫します。
お申込み:info@genzohtakehisa.com

お問い合わせ

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